UIscope活用インタビュー

新たなUXを提供する「muuk」を開発しているmixi様にインタビューしてきました。

Q. ではまず、アプリ「muuk」について教えてください。

A. 自撮り写真を使ったコミュニケーションアプリ

写真を使ったコミュニケーションアプリで、新しいイノベーションが出来ないか?というところから始まったアプリです。自撮りの写真とメッセージとの組み合わせをベースに、言葉にはなかなか表しにくい、微妙な感情やコンテクストを伝えあえるアプリを目指して開発を進めています。

Q. アプリを開発するにあたりUIやデザイン面で特に気をつけた点を教えてください。

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A. ターゲットユーザーへのリサーチ

私たちには「スピード」「ミニマム」「シンプル」という3つのテーマがあり、それらをもとに開発しています。ここでいう「スピード」とは、体験としてのスピードです。シャッターをきる際の確認など、今回色々なものを省いたUIを採用しました。それが新しい体験になるのかも、という実験を兼ねています。あとは、10代後半の若い女性をターゲットにして作っていたのですが、ターゲット年齢の女性が制作チームにいないので、初期段階でリサーチしました。そこで、サービスの方向性・デザインなどを考えました。私たちが作っているのはコミュニケーションアプリなので、実際に使ってもらわないと、良さや問題点がわからないですから。実際に高校生・大学生の女の子とコンタクトをとり、muukを毎日の生活の中で使ってもらったりしました。

Q. UIscopeを使ったきっかけを教えてください。

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A. 2~3週間かかるユーザテストを短期間で行いたかった

実際に使ってもらった方たちの反応を見て、muukを楽しんでもらえるという確信が持てたのでリリースしました。しかし、リリース後のツイッターなどで、使いにくいとの感想が多くて。その状況は把握できたのですが、ツイッターだけでは、具体的にどこがどう使いづらいのかが、なかなか掴みきれませんでした。利用者を弊社オフィスに呼んでユーザーテストをしようとした場合、手続きや準備を含めると2〜3週間ほどの期間がかかってしまいそうだったので、ショートカットのためにUIscopeを使うことに決めました。

Q. 実際に利用してみて、どうでしたか?

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A. 言語化できないユーザーの迷いなどが可視化された

最初に、ユーザーが言語化できない迷いが指の動きでわかるところがいいなと思いました。どうして使いづらいのかが動画を見ることによりすぐに発見でき、自分たちの頭で考えただけでは気づかないような問題点も把握することができました。

Q. UIscopeを使うことにより、使いづらいと言われていた原因は明らかになりましたか?

A. 今までの常識とは違うUIに慣れていなかった

muukに関しては、UIが今までの常識とは違う(新しい体験)から、それにびっくりして、結果的に使いづらいと感じてしまっているということが分かりました。一言で使いづらいといっても、どうして使いづらいという発言に至ったのかが分からない。そこが今回UIscopeを使うことにより明らかになったので良かったです。あと一番大きな発見は、モニターの方がプッシュ通知を反射的にオフにしてしまうということ。プッシュ通知はコミュニケーションアプリにおいて要となる重要な機能です。 それを拒否されてしまっては、コミュニケーションアプリとしての良さが伝わりません。テスト動画を見ることで、そういった想定外の行動が確認できました。

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