UIscope活用インタビュー

世界中の人と繋がる場を提供するTaptripを開発する奇兵隊様にインタビューしてきました。

人との交流や繋がりを、TaptripのUXとしてユーザーに提供したい

株式会社奇兵隊 CCO 森 慶太 氏
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Q. Taptripの紹介をお願いします。

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A. 知らない国の人と繋がれるアプリ

世界中の、身近ではない全然知らない国の人と知り合おうというのがTaptripのコンセプトです。海外旅行に私たちがいった時の新しい発見や驚きを、インターネットを利用して得ることのできるアプリです。

Q. 自己紹介と担当している業務の紹介をお願いします。

A. TaptripのUXや方向性を管理しています

株式会社奇兵隊の取締役のCCOの森慶太と申します。担当業務としては、基本的に奇兵隊で作っているTaptripというアプリの全体の統括管理です。UX周りや、プロダクトの方向性を決め、指示しています。経営の会議で決まった「こういうことをしていきたいね」というところを具体的にユーザーにどのように提供するかを考え、作っています。出来上がりの総合的なチェックもしています。

Q. Taptripの中で大切にしているユーザー体験(UX)を教えてください。

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A. 海外旅行に行った時のような発見や驚きを提供したい

世界中の、身近ではない全然知らない国の人と知り合おうというコンセプトのアプリは、今のところ他に無いと思っています。今は、パソコンを持たなくても、みんながスマートフォンを持ち、インターネットにアクセスできます。特に中東や南米、アフリカ圏では、Android等の安価なスマートフォンの台頭により、今までインターネットに触れてこなかった人も気軽にアクセスできるようになりました。せっかくスマートフォンでインターネットに繋がることができ、情報を得ることができるのだから、ユーザーに世界中の人と携帯の中で繋がりを持ってもらいたい。海外旅行に行った時の「この国ってすごいなあ」、「日本にはこんなものない!」といった新しい発見・驚きを、インターネットを利用して提供したいと思っています。気軽に外国の写真や外国の人とコミュニケーションをとってもらい、それがユーザーにとってとにかく楽しいものになり、ついでに海外にも興味をもってもらう。シンプルに使って、人との交流や繋がりの面白い体験を、Taptripを通してユーザーに提供したいと思っています。

Q. 外国に興味はあっても、実際に行くのは難しいですよね。

A. 海外への興味は世界中で高まっている

そうですね。今日本でも、海外の文化を紹介するテレビ番組などのコンテンツがとても増えて、流行っているので、海外に対しての興味はみんな大変持っていると思いますね。それはもちろん日本だけではなく世界中でもそうで。スマートフォンを持っているだけで海外の情報を得たりできますし。

Q. コメント欄はすべて日本語ですが、どうなっているのでしょうか。

A. 理想のUXを実現するためには、言語の壁を取り払うことが大事

私たちは翻訳のAPIを使っています。英語を使えたら使えるサービスは多いですよね。ただそれですと、英語にあまり触れていない人、英語が苦手だけど外国の人とコミュニケーションをとりたいと思う人には中々敷居が高いです。なので、英語でコミュニケーションをとるよりも、自国の言語で気軽にコミュニケーションをとれるという体験を一番初めのバージョンからずっと提供し続けています。また、UIscopeさんから納品された動画でも、モニターが「日本語で使えるの、いいね!」といってくれることが嬉しいです。自動翻訳があることにより、英語圏以外の中東や南米、アフリカ圏の人たちともコミュニケーションをとることが可能になります。自動翻訳があることにより、繋がる線の数がとても増えますので、私たちはそこをずっと大事にしていきたいと思っています。

Q. そのつながる線の数をUIに落とし込む際に工夫していることはありますか。

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A. シンプルかつ馴染みのあるUIで主要機能を強調

そもそも海外の人と交流できるアプリが少ないため、以前のバージョンのアプリではコンセプト自体がユーザーにあまり伝わりませんでした。そこで今回は、海外の人と気軽に話して交流する、という目新しい要素以外は既存のサービスにのっとり、みんなが使い慣れている、シンプルなUIになるようにアプリをゼロベースで作り直しました。

Q. ゼロベースから作り込むことに対して不安はありませんでしたか。

A. 機能は新しいものになったが、UXはそのまま

スタートアップし直したかんじでしたね。確信を持てている所は漏らさないように、吸収し、失敗したところは切り捨てるということをしていきました。中枢も残らず、機能はかえましたが、体験というベースはとっておくことを大事にしました。結果的に、機能はほとんど新しいものになりました。

Q. UIscopeを使おうと思ったきっかけは何でしたか。

A. ユーザーテストを自分でやるのは大変だった

UIscopeは、人に教えてもらいました。ちょうどそのとき、プロトタイピングをやっていて、自社でユーザビリティテストを行っていました。実際にユーザーがどこでつまり困惑するのかを知れるので良いのですが、やはりそれは自分たちの時間も費やさなければならないし、モニターを見つけるのも大変でした。特に、スタートアップ周りの方たちは大体の使い方を「なんとなく」で分かってしまうので、一般的なユーザーを探さなくてはならないのは厳しかったです。また、場所も探さなきゃいけないから大変でした。それをUIscopeは、すべて一括で任せることができるし、さらに中身だけが返ってくるところがとても良いです。

Q. 1回目と2回目のテストで違った発見はありましたか。

A. ユーザーテストのタイミングによって、分かることも違う

1回目は仮説検証に近い形で使いました。期待通り、UIの問題点が分かりましたね。2回目はリリース直前に使ったのですが、1回目と違い、新しい発見がかなりありました。私たちが想定していた使い方が伝わっていなかったり、機能の魅力を感じてもらえなかったり…色々ありました。違う段階のときに使って、違う発見があったので良かったです。

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